街そのものを作り上げる、
東京都心の大規模案件に従事。
培った技術を後輩に伝えたい。

建築施工図
/ M.M

中部ブロック 名古屋支店 / 1992年新卒入社 / 建築学科卒

現在の業務は?

東京都心部の大規模都市再開発、そこに建設される高級レジデンスの共用部エリアにおける生産設計を池下設計が担当しており、常駐しているメンバーをリーダーとしてまとめています。
この都市開発は大きな話題になっており、まさに街そのものを作り上げる仕事です。このような大プロジェクトに携われたのは、業界大手の池下設計に在籍しているからこそ、その一端を担えることを誇らしく感じています。
生産設計は裏方の仕事で、なかなか実績を誇りにくい為、ランドマーク的な建築物を手掛けることで、親や知人にも仕事の話をしやすくなるし、この業界を目指す学生さんにも弊社の説明がしやすくなりますよね。

印象に残っている仕事は?

これもある意味、ランドマーク的な仕事なのですが、2005年に愛知県で開催された万博、『愛・地球博』のパビリオンです。一般的な建物は、修繕のしやすさなども考慮しつつ、数十年、場合によっては100年以上の長期使用を前提として作られます。しかし、パビリオンは会期が終了したら壊してしまうので、解体のしやすさまで考慮した建築施工図を始めて作図したことは勉強になりました。これ以降、どんな現場でも常識に囚われず、いつもとは違う視点で見る力が付いたと思います。

仕事に向き合う上でのマイルールは?

自分が住みたい、使いたいと思える建物を目指すことです。使う人の気持ちになって提案した意見が採用されると、やっぱり嬉しいです。
あとは、商業施設などに携わったときなどは、オープン後に足を運んで実際の使われ方を見ることが多いですね。完成直後よりも、数年経ってからの方が感慨深いんです。「ここは苦労したな」とか「使い勝手がよく仕上がっているな」とか、思い出に浸る。なにより、キレイに使ってもらっていると、本当に嬉しくなります。

今後の目標!

社員同士の技術の共有、そして後輩への技術継承に力を入れることです。個々の社員は、皆素晴らしい技術を持っています。しかし、施工図の作図という仕事柄、どうしても属人的になりがちです。池下設計はせっかく多くの社員を抱えているのだから、全員の技術を蓄積して共有し、そして後輩に継承していけば、より優秀な人材や部下が育ち、強い組織になるはずです。それはつまり、各々の業務を楽にすることにもつながります。
正直、私が若かった30年近く前は、技術の共有が十分でなく、悩み苦しみながら仕事に向き合ってきました。悩むことは悪いことではありませんが、無駄に苦しい悩みは減らしてあげたいですね。